「今日さぁ〜、駅前でナンパしてたんだけどさ。
めっちゃ美人の子がいてね?
まあ、迷わず声かけたのよー!したら、
『うざい』ってひと言一喝されちゃってさぁ〜…
俺、そんな事言われたの初めてだったからショックで…。」
「…」
「でね?その女の子ってのがほんとに美人で!
諦めらんなくてね!!めちゃしつこく声かけまくってたら名前だけ教えてくれて!」
「…で?」
「あ!興味もった?キニナル?その子のこと!」
こいつは何を言っているんだ
「だからそれがどうしたんだよ。俺には関係ない。てかどうでもいい」
「つめた〜…!」
後ずさりしながら月唯に近寄っていく雷だったが、
「俺も興味無いからね」
笑顔でばっさり
それでようやく懲りたか
「もぅ…聞けよ」
拗ねた
にもかかわらず
「で、そのこ『美夜』って言うんだけど…」
ピクッ
俺、月唯、颯夜の3人とも反応してしまった
「…なに?知り合いかよ?」
不審に思った雷は見逃さずつっこんでくる
「そいつは『美夜』って言ったのか」
珍しく興味を示した俺に感激したのか目を輝かせて話し出す
「そーなんだよ!ちょっと変わった子でさ、名前は?って聞いても、美夜としか言わないんだよね」
それとなく3人とも目が合う
だいたい分かった
それが俺らの知ってるみーだという事も
「雷」
「…なんだよ。マジな顔しやがって」
「そいつに手だしたらぶっ殺すぞ」
空気が凍った瞬間だった

