笑うな。



「はるちゃん、どれにする?」


「んー、俺はオムライスにするかな」


「じゃあ、私もー」



莉愛はオムライスの食券を2枚買っている。


「莉愛、これお金な。」


「…はるちゃん、これ2人分?」


「今日はバイトの給料入ったばっかだから、奢り。」


「ほんと?やった、ありがとー!」


莉愛は素直に喜ぶ。


「私もバイトしたいなぁ。そしたら、はるちゃんに何かあげられるのにな。」


「いやいや!!!だめだめ!やらせない!!そんなのやったら莉愛によってくる男子が増えるじゃんか!」


「はるちゃん…久しぶりに声に出して嫉妬してくれたね」


莉愛はふふって笑って照れている。



「あ…今のは忘れて莉愛…。」


「やーだよー」

莉愛が次はいじわるな笑みでこっちを見る。


「今日の莉愛、よく笑うな」


「うん!だって笑ったら幸せになるじゃん!あと、はるちゃんといると自然に笑っちゃうの」


あー、やっぱ莉愛は可愛いな。


こんなのこと言ったら、またからかわれるから言わないけど、莉愛の笑顔は本当に好きだ。



俺まで幸せになる。