だけど…好きなのは…!

結城
俺は小さい頃から葵がずーと好きだった。ま、それが伝わった事は無かったけどな。
そして、俺はずーっと知っていた。葵が大翔の事が好きって事…
小さい頃からよく相談とか聞いてたからだ、最初はなんで俺じゃなくて、大翔なんだよ?って思っていた。だけど相談を聞いているうちに、あぁ、本当に大好きなんだなー…ってよくよく伝わってきていた。葵がどれくらい大翔の事を想っていたかも知っていた。だからこそ俺は大翔を許せない。許せなかった。
おい。
何?どうした?結城、なんで家の裏に連れ込むんっ…
黙れ。
俺は大翔の胸ぐらを掴む。
最後まで、聞いていられなかった。
…っ本当に気づいてねぇのかよ?
苦しい。でも葵はもっと苦しいんだ…
…?なんの事?
おめぇっ…どんだけ鈍感なんだよ!!
俺の怒りほ限界だった。
一発殴んねぇと気が済まねぇ。そう思った時…
きゃっ…ちょっと何してんの!?
葵と彼女(?)が来た。
大翔…!大丈夫!?あんた放しなさいよ!!
ゆ…うき?どうしたの…?何…してるの?
タイミング悪すぎだろ?葵は涙目になっている。
俺が泣かせたんだー…