「大丈夫?」
「ん…なんとか…。」
「だから、言ったじゃねーか、本読みながら歩くなって。」
「…それ言ったの私なんですけど…」
ここは保健室。案の定大翔は電柱にぶつかり、今に至る。
「ん…これからは気をつける。」
ペチンッ
「痛っ」
私の必殺デコピンが見事に命中する。
「それで、やめたことなんて無いでしょ?ちゃんと約束しないと許さない。本当に心配なんだから…」
「男が心配されるなんて恥ずかしいぞー?」
ペチンッッッ
「ぐはっっ!」
「そうゆう事言わない!てゆうか私は結城の成績の方が心配なんだからね?」
「ふ、ふぁい…」
ったく。男が涙目なんて情けないなー
てか本当に成績が心配…大翔は学年一位だし、安心だけど……
にしても本当にこの双子は似ていない。二卵性だし、ま、カッコイイ所は同じだけどね