めんどくさがり系女子の恋愛事情




しっかりとバトンをつないだ私は走り終わったと同時に地面に倒れこんだ。


「大丈夫か!?

誰か担架を!

保健室へ運ぶぞ!!」


遠くで担任の声がする。

あなたここにいていいの?



「このリレーを制したのは…赤組だぁーーー!

ぶっちぎりの1位!!

いやー、見事なバトンパスでした!」



…ほら、私たちのクラス、リレーで1位とったよ。

やったね、これで優勝じゃん。


あー疲れた。

めんどくさいことも終わったし、もう寝るかー…。




意識が遠のきかけたとき、


私は誰かに抱きかかえられ、宙を浮いた。


私重いから大変だろうに…。



さわやかなシトラスの香りに包まれて、私は意識を手放した。