めんどくさがり系女子の恋愛事情




傍から見たらいつも通り無表情で歩いてるように見えるかもしれない。

でも本音はとてもじゃないけど走れる状態じゃなかった。

今すぐ横になりたい。

肩の痛みがさっきよりひどくなってる。


でもやるしかない。


リレーが始まる前に4人で集まった。

「ついにこのときがきたぜ!」


「リレーにかかってるわね、これは。

ここで勝てば優勝確実!」


「そうだな。」


「…。」


古賀、杏ちゃん、高野くん。

クラスのみんな。

ここまできたら走りきらないと。


バトンは杏ちゃん、古賀、私、高野くんの順番にわたる。

2人のリードをどれだけ保てるかでその後の展開は変わってくる。

…走れるか不安しかない。



「それでは選手の皆さんは定位置についてください。」



「よっしゃ!赤組いくぜー!!」


アナウンスに負けないくらい大きな声で叫ぶ古賀。


「「「おー!」」」


それを合図にみんな定位置に散っていった。

私も行こうとしたとき


「青山さん、大丈夫?」


「高野くん…。」


優しく声をかけてくれたのはやっぱりあなたでした。