…私は二度と高野くんと話しません?
なんだそれ。
そんなこと誓わなくたって、体育祭が終われば話すこともなくなる。
隣の席だから挨拶くらいはするだろうけど、さっきみたいに笑いあうことはもうない。
もう二度と…。
もう二度と話せない?
私は高野くんと話せなくなっていいの?
…そんなの嫌だ。
もっと彼と話していたい。
もっと彼を知りたい。
もっと笑顔を見ていたい。
もっと、もっと、もっと…。
「……ぃやだ。」
「え?」
「二度と高野くんと話せないなんて嫌だ!」
もう二度と話すなと言われて
こんなにも胸が痛むのは
こんなにも泣きそうになるのは
…なぜ?

