「なぁカトケン」
「なんだ義輝」
今日もまた、あの二人の会話が耳に入る
「お前って、童話とか読んだりするか?」
「まぁ、人並みには読んでるぞ」
「じゃあ、赤ずきんちゃんって知ってるか?」
「お前な、そのその童話を知らないやつなんていないだろ

当然だ、あの有名な童話、赤ずきんちゃんを知らない人なんてほとんどいないだろう
「あの話でさー、赤ずきんちゃんがおばあちゃんの家に行くシーンあんじゃん?」
「いや、おばあちゃんの家に行くシーンなんてないだろ」
え?いやいや、おばあちゃんの家に行くシーンがなかったらどうやって狼と出会うんだよ!
「え?なかったっけ?」
「しかたねーな、赤ずきんのお話はお母さん赤ずきんが買い物にいってる間に7匹の赤ずきんちゃんがお留守番するお話だろ?」
お母さん赤ずきんってなんだよ‼なんで家族みんな赤ずきん被ってるみたいになってんだよ!しかも赤ずきんちゃんいすぎだろうが!総勢7人って!突っ込みどころが多過ぎて捌ききれないわ‼
「そんな話だっけか?あー、でも言われてみればそんな話だったような」
んなわけねーだろ!どの世界に赤ずきんちゃん7人も登場させる童話があんだよ!
「んで、赤ずきんちゃん達を食べようとお母さんのふりをしてやってきた狼が家に入ろうとするんだけど、まぁ、人間と狼を間違えるわけないからあっさりバレて門前払い」
そこはリアルなのかよ、てか冒頭で赤ずきん達のこと匹って言ったわりには人間なんだな赤ずきん
「それに腹をたてた狼が息で家を吹き飛ばすんだよ」
それ三びきのこぶたじゃねぇかああああああああ!つかいろいろ混ざりすぎだろ‼しかも今のところ赤ずきんちゃん要素が赤ずきん被ってることしかないんだけど!
「んで、そっからー、、あ、チャイム鳴ったな、次の休憩に話すわー」
もうこれで終わりにしてくれ、、、、