《いらないから。
俺がほしかったのは香那のだし!
本当は入学式の日に聞きたかったけどさ》

一気に顔が赤くなった。

なにその理由…ヤバい!

心臓の音すっごいうるさいよ!!

メールでこんなドキドキするなら直接言われたら…

《あ、ありがとう
明日学校で話そう?》

話してくれるかな?

あんだけ女子に囲まれてるのにわざわざ私と話すかな?

でも、そんなこと今は気にしないもん!

誰にも負けたくないから!

《お、いいの?
んま、嬉しい
俺から行くから待っててな》

えぇ!

唯斗から話しかけてくれるの!?

なにこの展開!

本当にここは現実なの?

現実には間違いないですけどね…

《うん♪
待ってるね》