妖精の国 ~アルヴヘイム~ Ⅰ



サラマンダーの1人が足を痛めて動けなくなっているティアナを見て、大きな声で行った。


「っっ!」


ティアナは焦りだした。このままだと連れてかれると思ったのだ。


するとすぐにサラマンダーのリーダーらしき男が現れた。


「フッ...逃げられるとでも思ったか?ざまぁねぇな...」


男はティアナの腕を掴み無理やり立たせた。


「────っ!!......い、痛いです...」


ティアナは顔をゆがませた。


「そうか、痛いか。ならもっと痛がれっ!」


すると男はティアナの膨れた足首を思いっ切り蹴りをいれた。


「...っっ」


ティアナはあまりの痛さに膝をついた。


「なんだ、もうダウンか?」