お前、可愛すぎてムカつく。


「やったーっ」


翠が私に抱きつく。



「じゃ、行きますか」


長谷部くんと桐谷くんがバッグを持って立ち上がる。


4人で歩くのはなんだか新鮮だった。


翠はフツーに2人と話せるけど、私は話す話題が何もなくて。



私はみんなより一歩下がったところを歩いていた。


こうやって後ろから見ると…


翠も背が高くて綺麗系だし、3人は絵になるなー。


私がこの3人の横に並ぶって…


どう考えても引き立て役でしょ…。



「彩ー?どしたの~早くおいでよ!」



少し離れて歩いてることに気づいた翠が、振り返って私を手招きした。



「ご、ごめん!」