お前、可愛すぎてムカつく。



でも…



『はい?』



「き、桐谷君…?」



私は桐谷君に電話を掛けた。


『なに?』


少し無愛想な声。


だよね…昨日、あんなこと言っちゃったのに。



「ごめん…ごめんね」


『は?何?聞こえない』



「助けて…ほしいんだけど」



やばい、声が震えてる。


『……今どこ?』


「C駅近くのコンビニのトイレにいる…」



『わかった、そこ動くんじゃねーぞ』



「う、うん…ごめんね…」



『心配すんな』



桐谷君との電話はそこで切れた。


でもその一言が、どんなに私の気持ちを支えてくれただろうか。


昨日ひどいこと言っちゃったのに…


桐谷くんは私を見捨てないでくれた。