側に置いていたバッグを持つと、隣の男の人に肩を掴まれた。
「まだ帰んないでよ、きたばっかでしょ?」
目の前が真っ白になる。
そして体がガクガクと震えてきた。
「ちょっとちょっと、怖がってんじゃねぇかよ!お前のせいだぞ」
「マジで!?俺なんもしてないんだけど」
男の人達の笑っている声が頭に響いて痛い。
立ち上がろうとした時、冬弥さんも一緒に立ち上がった。
「颯太が連れてくる女、どんなやつかと思ったけど合格だな」
ニヤリと笑った顔が怖くて。
私は咄嗟に近くにあったお酒の瓶を冬弥さんに投げつけた。
「いってぇ…!」
そして玄関まで走ったが、酔いが回っているせいかふらついてしまう。
「おい!逃げんなよ!!」
後ろで冬弥さんがそう叫んでいたけど振り返らずに外へ出た。



