お前、可愛すぎてムカつく。




私も一緒に行っていいのかな…。



「ちょっと蒼空!あんたも彩を説得してよ!」



翠に言われてようやく顔を上げた桐谷くんの視線が、一瞬冷たくて驚いた。


「一緒にいこーよ」


笑顔でそう言うと、再びスマホに目を向ける。


さっきの冷たい視線…私の見間違いかな?


恐いくらい綺麗な目で思わず逸らしてしまいたくなった。



こんなに間近で桐谷くんを見たのは初めてだけど…


すごい綺麗な顔してんな~


男のくせに肌もつるんとしてるし、鼻筋は通ってるし…


ムカつくほど整った顔だ。


これで頭いいとかって…なんなの一体!?




「ね!?蒼空もそう言ってるし!彩がいなきゃつまんないよ~」



翠は顔を膨らませている。



「じゃあ…い、行こうかな…カラオケ」



告白してスッキリしたし、気分転換に歌いたくなってきた気がする。