お前、可愛すぎてムカつく。



そう言って、私の頭を撫でた。

先生って生徒の頭を撫でるの癖なのかな、さっきもされたような…。


そのあとも先生と色々話し込んでしまい、気づくと5時になっていた。


一時間も話してたんだ…。



「先生、もう5時だしそろそろ帰ります」


「お、そんな時間か。つい長話しちまったな…なんか榎本話しやすいからさ」


確かに私も話しやすいと思った。


失礼だけど、先生じゃなくて生徒と話しているみたい。


先生は生徒玄関まで一緒にきてくれた。


「暗くなってきたな…俺車だけど送ってやろうか?」


「いえ、大丈夫です」


「遠慮しなくてもいーぞ?」


遠慮とかじゃないんだけどな。



「ほんとに大丈夫ですからっ」


「大丈夫じゃないだろ、お前んち遠いし…」


「お気遣いありがとうございます、でも本当に平気なので…」


頭を下げると急いで靴に履き替えて生徒玄関を出た。


先生は心配して言ってくれたんだろうけど…結構しつこかったな。