「彩~ほんとごめんね、私からも謝るけど…あいつの言ったこと、本音じゃないと思うんだ」
「え?」
「蒼空とは付き合い長いけどさ、あいつのあんな顔始めてみたから…」
「あんな顔って?」
あのとき冷たい表情していた…それのこと?
「彩が教室を出てったあと…蒼空もなんかすごい暗くなってめっちゃ不機嫌になってさぁ…」
「うそ!?」
「うん…いつもの蒼空じゃなくてなんか怖かったよ。誰も話しかけられなかったし…。だから、思ってないこと口にしちゃったんじゃないかなーって思ってね」
どうして、桐谷くんが暗くなってるの!?
ショック受けたのは私なのに。
「翠~、蒼空たちとカラオケいくのー?」
突然近くにいた吉本さんに話しかけられた。
吉本さんも桐谷くんに気があるっぽくて、桐谷くんの側にいることが多い。
吉本さんは私の顔をチラッと見ると、鼻で笑った。
「榎本さん行きたくないなら無理に誘わなくてもいーんじゃない?」
「う、うん…」



