お前、可愛すぎてムカつく。




先輩と遊ぶ約束してしまった。


あんなに好きだった人なのに、私ったら何を悩んでるんだろう。




教室に戻ると授業が始まっていた。



「榎本どーした?」


「すいません、具合悪くて保健室行ってました」


先生に頭を下げると、一番前に座っていた翠に口パクで「大丈夫?」と聞かれた。


笑顔で頷くと笑い返してくれた。


やっぱり翠、心配してくれていたんだ…。


自分の席に向かう途中、桐谷くんが視界に入ったけど、彼は机に伏せていた。


ズキンと胸が痛む。


「彩ちゃん…大丈夫?」


隣の席の渉くんが心配そうに私の顔を覗きこむ。


「うん、大丈夫!さっきは急にごめんね」


「蒼空さ…普段は女の子にあーいうこと言わないんだけど…」


「うん…」