お前、可愛すぎてムカつく。



「い、いいえ!大丈夫ですっ」


私もさりげなく先輩の隣に座った。


「てかさ、彩ちゃん雰囲気変わったね?かわいくなった」


「ほんとですか…!?」


「うん、びっくりした。イメチェンしたの?すげーいいよ」


先輩は私の髪の毛を自分の指に絡めた。


ドキッとして息が止まる。


「で、なんで泣いてたの?」


どうして泣いてしまったのか、自分でもよくわからなかった。


桐谷くんにあんな風に言われたからショックだったのかな…


「もしかして、蒼空が関係してたりして」


「え!?」


驚いて颯太先輩を見ると、両方の口角を上げて笑っている。


「あたり?」


違うともそうだとも言えなくて、私は俯いてしまった。


「彩ちゃんと蒼空が付き合ってるって噂流れてるじゃん?」


「3年生にまでその噂が…」


「ムカつくけどあいつ、3年の女にもモテるからさ、そーいう噂はすぐ耳に入るんだよね」