お前、可愛すぎてムカつく。




きっと昨日の帰りが楽しくて、打ち解けたと私が勝手に勘違いしてたのかも。

前よりマシになったって言われて、浮かれていた。


私って…バカだな。


桐谷くんは少しも私に心を開いてくれてないのに。

彼は私のことを最初から気にくわなかったんだ。


地味な女は嫌いだって言ってたし…。


他の生徒に泣いているところを見られたくなくて、必死に走った。




ドンッ!!


無我夢中で走っていたら階段の踊り場で人とぶつかった。


勢いよくぶつかったので、思いっきりしりもちをついてしまった。



「いったぁ…」


「誰かと思ったら…彩ちゃんじゃん」


顔を上げると、そこには颯太先輩がいた。



「颯太先輩っ!!す、すいませんっ」


立ち上がって頭を下げると屈んで私の顔を覗いてきた。


「彩ちゃんこそ大丈夫?俺はガタイがいいからなんともないけど…」


「は、はいっ…」