振り返ると眠そうな顔をした桐谷くんが後ろに立っていた。
「はよー」
「蒼空はのんきだな~彩ちゃんと蒼空が付き合ってんじゃないかって学校中噂になってんのに」
渉くん声大きいっ…
周りの生徒達がうちらの方に注目している。
視線が痛いよ…
「へぇ」
ほんとにのんきだなこの人…
あんたのせいで私は朝から嫌な思いしたのにー!!
「ねぇ、それより見てよ!!彩かわいくなったよね!?」
翠が私の体を桐谷くんの方に向けた。
翠…なにすんのー!!
すぐ目の前に桐谷くんがいるからどこを見ていいのかわかんないっ。
桐谷くんは一瞬私の方に視線を移して、そしてすぐに逸らした。
それがなんだかすごく冷たくて。
ズキンと胸が痛んだのはなんでだろう。
「そうか?」
「かわいいじゃんっ!素直に認めなさいよっコンタクトにしたんだってーこの方がいーよね!?」
翠もうやめてーっ
桐谷くんはバッグを自分の席に置くと、半分笑いながら私を見た。
なんか目が笑ってないんですけど…



