お前、可愛すぎてムカつく。



「陸さんどうしたの!?ツボった?」


蒼空のお母さんが驚いている。


「いや…わりー。あいつ学校で猫かぶってんだ?あいつらしいな…」


「でもっ!口が悪いところもあるけど…本当は人一倍色々考えて気を遣ってて…優しい人なんだと思います…」


…わー。私何言っちゃってんだろ。


口が悪いとかって蒼空の両親に向かって…私ってアホだ。


2人が私に注目している。


絶対変な子だって思われた…



「蒼空の事…ちゃんと見ててくれてありがとう」


蒼空のお母さんが言った言葉が予想外すぎて驚いた。


「いえっ…私なんかが蒼空の隣にいるのが奇跡というかなんというか…」


「そんなことないよ?“私なんか”なんて言わないで?彩ちゃんはとっても魅力的な女の子なんだから」


「え…」


蒼空のお父さんも優しく微笑んだ。


「あいつのことで色々苦労するかもしんねーけど…これからも側にいてやって?口わりーけど、あれはあいつの愛情表現の一つだから」


そう言ってリビングを出て行った。