蒼空んちは食事中もにぎやかで和む。
といっても、唯ちゃんと蒼空のお母さんが話してるのに蒼空が突っ込んでるって感じなんだけど。
それが聞いていて面白いんだよね…
蒼空のお父さんはやっぱり無口でテレビを見ながらたまに相槌うつくらいだけど、嫌な感じはしない。
いいなぁこういう家族。
うちは一人っ子だったから、余計に羨ましく感じる。
夕飯を食べ終えると、唯ちゃんは受験勉強のため二階へ行ってしまった。
「唯ちゃんってうちの高校受けるんでしょ?」
「あー。でも無理かもな」
「え!?」
「アイツ頭わりーもん」
「蒼空が勉強みてあげれば?」
「やだよ、めんどくせー」
なんつー兄様だ…
学年トップのくせに…教えてあげればいいのに。
「ひどいお兄ちゃんでしょ?」
蒼空のお母さんが私に紅茶を入れてくれた。
「だってアイツに教えたってすぐに忘れっから教え甲斐がねーんだもん」



