お前、可愛すぎてムカつく。



「あいつら…やっぱ許せねぇー!今度会ったらタダじゃおかねー!」


ベッドに座ってブツブツと言っている。


「今日あれだけ殴ったんだからもうやめてよっ…」


「殴んねぇよっ!文句言ってやるだけ!」


「でも…もう喧嘩とかしないで…」



私のせいで蒼空の評判も悪くなりそうで…嫌だ。


蒼空は、はぁとため息をついて私の顔を覗きこんだ。



「わかったよ。彩がそこまで言うならなんもしない…」


「うん…」


お互いのおでこをコツンとぶつけた。


そして再び唇が触れそうになったとき…




「二人とも~ご飯できたよーー!」



廊下から唯ちゃんの声がした。


心臓が飛び出てきそうなくらいびっくりした。


「そ、蒼空っご飯だって!!行こう!?」


蒼空は俯いている。


「くっそー…唯のやつ…覚えてろよ…」


こ、怖いんですけど。


でも少しほっとしてる自分もいる。


あのまま唯ちゃんが声を掛けてくれなかったら、私達どうなってたんだろう…


想像するとドキドキが止まらなかった。