お前、可愛すぎてムカつく。



大の字になって天井を見つめてた蒼空が起き上って、私の方を見た。


「当たり前だろ」


「うん。…ならいいの」


その時、目の前が真っ暗になった。


蒼空に強く抱きしめられたから。


「怖かったよな…助けに行けなくて本当にごめん…」


少し腕が震えているようだった。


思わず喉が熱くなって涙が込み上げてきた。


「うん…こ、怖かったよ…本当は蒼空に助けてほしくて…ずっと心の中で叫んでた」


「ごめん…すげー悔しくて。俺も甘かったよな…距離を置いてたとしても、もっと注意しとくべきだった。自分が情けなくてムカついて、なんかどうしようもねーんだ」


今日の帰り、蒼空の様子がおかしかったのはそのせいだったんだ…


蒼空はやっぱり自分を責めていた。


私は蒼空の頭をなでた。


「でも今日私のために怒ってくれたじゃん…先生や本田君達にも謝ってくれて…私嬉しかったよ」