お前、可愛すぎてムカつく。



「陸さんっ今日早かったね!?」


「唯からお前が学校に呼ばれたって聞いて。気になって帰ってきた」


「あー…まぁ大丈夫だから!それより今日彩ちゃん泊まるからっ」


蒼空のお母さんが靴を脱ぎながら言った。


「あーわかった。ゆっくりしてってね」


口数は少ないけど、優しさが伝わってくる。


この笑顔も…蒼空によく似ている。


やばい、私顔ニヤけてないかな…


そそくさと靴を脱いで蒼空の部屋へ向かった。



「蒼空~…」



そっと部屋のドアを開けると、蒼空はベッドに大の字になって寝ていた。


私はとりあえずベッドの近くに座ってみた。


「び、びっくりしたね。突然泊まることになるなんて…」


「……」


無言ですかい!!


「彩さ…」


「えっ!?」


「俺の事ムカつかねーの?」


「え、なんで?」


「俺が前に遊んでたせいで今回色んな目にあって…嫌な思いもしただろ?俺の事ムカついて当然じゃねーの?」


「ムカついてなんか…ないよ。確かにね、前に女の子たちと遊んでたって聞いてちょっとだけ嫉妬した。でも…それは私と付き合う前の蒼空だから…今はそんなことしてないし、私だけって…信じてるから。そうでしょ?」