お前、可愛すぎてムカつく。



「あ、渉君と、翠ちゃん…だっけ?二人もどう!?」


翠と渉君は顔を見合わせて笑っていた。


「あー俺バイトあるし…」


「私も用事あるんでまた今度お邪魔しまーす」


2人は気を利かせてくれてたりして。


別にいいのにな…私だけ蒼空んちに行くなんてちょっと緊張。




翠たちと別れて、私は蒼空のお母さんの車で帰ることになった。


「どういうつもりだよ?彩を泊めるって」


蒼空は後ろ座席で腕と足を組み、偉そうに座っている。


蒼空のお母さんはバックミラー越しにこちらを見て微笑んだ。


「別にいいじゃない。二人は付き合ってるんでしょ?」



そう言えば…付き合ってからちゃんと挨拶してなかった。


前家に泊まったときは突然だったし、あの頃はまだ恋愛感情に気づかなかったんだもんな。


「あの…ご報告遅れちゃってすみません…」


「え!?ああー!そんなのいいのいいの。気にしないでね?二人が付き合ってくれて嬉しいんだから」