お前、可愛すぎてムカつく。



翌日の朝、駅の改札口を出ると彩の姿があった。



「お、おはよー蒼空…」


彩は少し照れくさそうに笑って、前髪を触った。


照れると前髪を触るのは彩の癖だ。


そんな姿も愛しくて、俺としたことが胸キュンっつーのをしてしまった。



「はよ…」


よりを戻してから初めて一緒に登校する。


隣に彩がいるのがこんなにも嬉しいとかって。



「ねぇ蒼空…ちょっと聞いてもいい…?」


「ん?」


突然そう言って俺に見せてきたのは、俺が前に渡したピアスだった。


「これ…水原さんが持ってたんだけど…」


「水原が!?」


実はこのピアスをなくしていた。


気づいたらなくなってて、家も教室もバイト先も至る所を探したけど見つからなかった。


なのになんで水原が…


「蒼空がいらないって言ってたって…」


「はぁ!?」


「やっぱり…嘘だよね?」


「当たり前だろ!あいつの言葉に惑わされんなっ」