「彩ちゃんって愛奈ちゃんの友達?」
その時、厨房から料理長のおじさんが声を掛けてきた。
確かこの人…高橋さんって人だったっけ?
「友達って言うか…同級生です」
「そうか、彼女のみこみ早いよね。まだ入って一週間くらいなのにもうベテランなみに動けてるんだから」
「そうなんですか!?まだ一週間!?」
「身なりからしてそんなにテキパキしてそうな子に見えなかったんだけどね~人ってわからんもんだよ。それに顔もいいから客ウケもいいしな」
「そう…ですよね」
外見も良くて頭もキレて要領もよくて…
もう何も言うことないじゃん。
なんだか余計に惨めな気持ちになってしまう。
「榎本さん!そっちいいから8番バッシングしてくれる!?」
「は、はいっ!!」
もたもたしている暇はない、今は働かなきゃ!
私も早く慣れて水原さんみたいに動けるようになりたい。



