お前、可愛すぎてムカつく。



私も蒼空だけを見ていたつもりだけど…


もっとちゃんと蒼空の事思いやって、信じれば良かったんだ。


彼女失格だったよね…。



「そうかな…俺は彩ちゃんの方が何倍もかわいいと思うけど」


「ははっ…ありがと」


こんな時も気遣ってくれるなんて…渉君って本当に優しいな。



スタッフルームに入ると、店長さんが待っていた。



そして奥には見覚えのある横顔…


蒼空と目が合う。




こんなにちゃんと目が合ったのはいつぶりだろう。


蒼空は驚いた様子でこちらに見入っていた。



「榎本さんおはよう、今日からよろしくね」



「あ、は、ハイッ」



思いっきり挙動不審だ…



「桐谷君、今日から入ることになった榎本さん。同じ学校だし知ってるんでしょ?」


店長さんに振られ、蒼空は意味が分からないといったような顔をしながら「はぁ…」と言っていた。


すごく驚いてるみたい。


こんなことして、呆れてるかな…