「離してよ!」
両肩と両足を押さえつけられ、私は床の上に大の字のような格好にされた。
今更体が震え出す。
校舎にはあまり人がいなかったし、部活の人たちもこの近くにはいなかったかも…
「たすけっ…‼︎」
大声で叫ぼうとしたら、横にいた男子に手で口を塞がれた。
「そーいうことされると困るんだよね」
強く口を塞がれてしまい、息苦しくなってきた。
「おい、そろそろ…」
「俺が1番だからな⁉︎興奮して忘れんなよ⁉︎」
やだ…
やだ…
やだっっ‼︎
こんな奴らになんかっっっ!
「ンンーーーッ‼︎」
叫ぼうとしても声が全く出ない。
「無駄なことすんなよ。それより今を楽しもうぜ」
「そうそう!榎本さんさ〜やっぱ胸でかいよね?ずーっと思ってたけど〜!」
「俺一度でいいから触ってみたかったんだ〜」
制服の上から胸を触られて寒気がした。
こわいっ…
こわいよ蒼空っ…



