お前、可愛すぎてムカつく。



蒼空は2人の腕をゆっくり払いのけると、私の手首を掴んだ。


「え!?」



突然の事に驚いて動揺してしまう。



「ごめんね、俺彼女できてさ。もう遊ばないって決めたんだよね」


ドクンと、心臓が痛いくらいに揺れ動いた。


目の前にいる女の子達は「えぇ~!?」と驚いた顔で私の事を見つめている。


嬉しいけど…視線が痛い。



「なんで!?桐谷君は彼女作らない人だって聞いてたのに!」


「そうそう!しかもよりによってこんな地味な…」


蒼空は私の手首をぎゅっと掴んで、自分の方に引き寄せた。


そしてさっきまでの優しい顔とは一転、冷めた目つきに変わった。



「しつけぇ。てめぇらの方がよっぽど中身くさってんぞ、さっさと散れ!」


その場が凍る。


そ、蒼空…なんてことをぉおおお!!!