お前、可愛すぎてムカつく。


「蒼空をこんな風に変えたのも、彩ちゃんのおかげかもね」


「え⁉︎私ですか⁉︎」


「彩ちゃんが蒼空に真正面から素直にぶつかってってるから、蒼空も心を動かされたんじゃないのかな?」


チラッと蒼空の顔を見ると、見るなと言わんばかりに私の目に手をあてた。


「朱理少し黙っとけよ」


その顔は少し赤くなっていて、蒼空じゃないみたいだった。

私の胸もドキっと音を立てる。


新たな一面を見れて嬉しくなった。


「てかさ、俺らこれからデートだからっもういーでしょ?」


あ、そうだった‼︎


せっかくのデートだったのに!


時計を見たらもう夕方になっていた。


先輩たちに別れを告げて、駅の方へと再び歩き出す。


蒼空はなにも言わず私の肩を抱いたまま歩いていた。


「そ、蒼空?」


蒼空は私の方をちらっと見てため息をついた。


「おせっかい女」


「ご、ごめん…」