お前、可愛すぎてムカつく。



「蒼空。ほんとに悪かったよ。俺、なんでも持ってて完璧なお前に嫉妬してた。最初はお前に勝ちたくて朱里を奪ったってのも一理ある」


蒼空は何も言わず颯太先輩の方を見ていた。


「でも今は本気でこいつが好きだから」


颯太先輩は再びぎゅっと朱理先輩の肩を抱いた。

それを見た蒼空はニヤッと口角を上げた。


「それ、俺が一番聞きたかった言葉」


「え?」


「朱理とられたときはマジでむかついたけど…あの頃の俺にも原因はあるからな。朱理がいじめられてたのも気づかずにのほほんとしてたし」


「蒼空…ううん。あなたはなにも悪くないよ。私がこの人を好きになってしまったから…」


「もーいーよ。朱理は責任感じなくても。今俺幸せだからさ」


そう言って私の肩を抱き寄せた。


突然のことにドキドキしてしまう。


人前でくっつくとか苦手なのにーっ!


朱理先輩は笑っていた。