「そうだったんだ…」
隣で朱里先輩がペタンと地面に座り込んだ。
「朱里先輩!?」
「どうなることかと思った…」
ほっとしたのか、腰を抜かしたらしい。
「良かったです…ほんとに…」
私は朱里先輩の背中をさすった。
「でも…朱里先輩を冬弥さんのところへ行かせた颯太先輩も許せないっ自分のことしか考えてないじゃんっ」
「んー。……そーでもなさそうだけど?」
「え⁉︎」
蒼空が指を差した先にいたのは、息を切らしている颯太先輩だった。
「颯太先輩!?」
颯太先輩は汗だくになっていて、両手を肘についたままはぁはぁしている。
「颯太…どうしてここに…」
「ごめん…」
頭を下げたままそうつぶやく。



