「じゃ、もう授業始めるぞ!教室入った入った!今日は小テストもあるからな」


「ええー!聞いてないですっ」


「言ってないからな」


アハハと豪快に笑っていた。


いつもの松林先生だ。


昨日少し変だったのは気のせい?


だよね。


蒼空が変なこと言うから…


松林先生が私を好きだなんてありえない話だもん。


先生と教室に入ると、蒼空と目があった。


でもすぐに逸らされ、机に伏せてしまった。


な、なんなのー!感じ悪!


これじゃ付き合う前と同じじゃん…



「はい、じゃあ今日は授業の後半に小テストするぞー」


先生のその声に、クラス中が騒ぎだした。


「授業聞いてりゃ簡単な問題ばっかだから心配するな~」


みんなブーブー文句を言ってる。


私はテストのことなんかよりも、さっきの蒼空の態度が気になってしょーがない。