次の瞬間…
カシャンッ!!
教室にその音が鳴り響いた。
耳に違和感がある。
なんか耳に注射されたような…
「もう開けたの!?」
「うん。全然痛くないっしょ?」
「急だったからびっくりしたー!!桐谷くんらしくないこと言うからそっちに気をとられてて…」
「…でしょ?びっくりさせてる間にやっちゃえばいーかなーって」
ニヤリと笑う桐谷くん。
すべて計算されていた。
それにまんまと引っ掛かる私。
桐谷くんがそういう人だってこと、忘れていた。
耳が綺麗だなんて言われて、浮かれてたのがバカみたい。
「でも…榎本さんの耳の形ほんとに綺麗だな」
そんなことを言いながら優しく笑ってる。
やめて…そんな風に笑わないで。
どんどん好きになってしまうよ。



