お前、可愛すぎてムカつく。


1時間目の休み時間に教室に戻ると、翠に呼ばれた。


「ちょっとちょっと!彩と蒼空どこいってたの!?」


二人で教室に戻ったから、みんな変な目で見てきた。


バラバラに戻ろうと言ったのに、桐谷くんが大丈夫だなんて言うから…。


全然大丈夫じゃなかったし。


「あ~えーっと…」


言い訳が見つからずアタフタしてると、翠に笑われた。


「彩さぁ…蒼空のこと…すき?」


「え!?なんっ…」


「顔に思いっきり書いてるし」


思わず顔を手で覆う。


「ま、マジで?」


「またとんでもないやつ好きになったねー?」


「だよね…」


「まぁ…でも、うまくいきそーじゃない?」


「どーゆーこと?」


「蒼空も彩を意識してると思うんだよね」


「そ、そんなことないよ!!」


桐谷くんの方を見ると、目があった。


今までは絶対目が合ったりしなかったのに…


「いやいや…私にはわかる!あいつ女好きだけどいーやつだから!!頑張れ彩!」


翠は親指を立ててにっこり笑った。