今はすごく綺麗でオシャレな人なのに、信じられない。
「大人しくてさ。男の一歩後ろを歩くような、そんな女だった」
「意外に古風な女性が好きなんだね」
「意外にってなんだよ。俺と付き合うよーになって、あいつもだんだんシャレてきてさ…。だから榎本さん見てると朱里とかぶってイラついたりしてたんだよね」
「そ、そんな!!勝手にイラつかないでよ」
「だから俺、地味な女が嫌いでさ。朱里思い出すから」
ハハっと軽く笑ったあと、窓の外の景色を眺めた。
「あいつら同じクラスだったんだけど、いつの間にかデキてたらしーんだよね~俺の知らないとこでさ」
「颯太先輩ひどい…桐谷くんと仲良かったのにどうして…」
「もういんだけどね」
そう言うけど、そんな感じ全くしないよ。
今でも朱里さんのこと好きなんじゃないの?
だってこの前の朝も私と朱里さんを間違えて…
思い出したら胸がいたくなった。
やっぱり私、桐谷くんのことが好きなんだな…。



