お前、可愛すぎてムカつく。




「これでわかったっしょ?颯太くんがどーいうやつかって」


「うん…」


「それでもまだ好きなの?」


「ううん。好きっていうか…ショックだったの。あんなに優しくしてくれてたのにって思って…」


騙されてたの知らずに浮かれていたなんて…バカみたい。


でも…


ずっと憧れてた先輩に話しかけられて、笑いかけられて、すごく嬉しかったんだ。


夢みたいだった。


やばい、なんか泣けてきちゃう。


その時、桐谷くんの足が突然止まった。



「ちょっと休んでく?」



そう言って指差した先は、誰もいない視聴覚室。



「でももう授業始まる…」


「いーじゃん別に」


確かに半べそかいてる顔で教室に戻りたくないけど…



私たちは視聴覚室の中に入り、廊下から見えないところに座った。


「ごめんね…なんか付き合ってもらっちゃって」


「別に?どーせ授業出ても寝るだけだし」


「桐谷くんっていつも寝てるよね!?それで学年トップってどーいうこと!?」


「頭の作りが違うんじゃねーの?」


ククっと笑いながらこっちを見ている。