小さなANGEL(ケータイ小説向上の会企画作品)

俺って確か今夜タイトルマッチ控えとらんやった?

普通そんなヤツがごっそり血ぃ抜いてもらうかよ

あんまりのんびりもしとられんけん病院を抜け出そうとしたら…

「あなたが莉那に血を分けて下さったんですね?ありがとうございます」

と深々と頭を下げる女の人が…おばさんって呼ぶにはかなり若い

「いや、礼を言われるほどの事じゃ無ぇよ…俺、今から試合やけん。アイツが目ぇ覚ましたら言っといてよ。俺がチャンピオンになる瞬間見れなくて残念やったなってね」

呆気に取られる莉那ママを置いて出て行こうとしたら俺の行く手を遮る人垣が…