小さなANGEL(ケータイ小説向上の会企画作品)

莉那を曳いた車の主が青ざめてその場に立ちつくしていた。

ソイツは冴えないサラリーマン風のヤツ…

「何ボサっとしとる?さっさと救急車呼ばんかい!」

怒鳴り散らしてやると、サラリーマンは、やっと動きやがった。

それにしても…莉那のヤツ…今日は俺が世界チャンピオンになる日なんだぜ。肝心のお前がおらんで俺は誰に見せつけりゃいいんだよ?

俺は胸にぽっかり穴が開いた…そんな気分になった。