あした、地球に星が降る。


なんてあっさりしてるんだろう……。 どうやらその発言にたいした意味はないらしい。

そこで、残念、だなんて意味のわからない感情を抱いている自分に気がついた。 変なの、いったいどこに残念と思う要素があった?



「なに、急に変な顔して」

「もともとだから放っておいて」



急に無愛想になった私に、彼はきょとんとする。 なんなの急にって言うけどこっちが聞きたい。 なんでだ、急に。



「あーあ、めんどくせーな女は」



大きなため息とともに足音が近づいて、私の視界に彼が映り込む。……私よりもひとまわり小さな彼には、俯いてたって顔が丸見えなのだ。切ない。

逃げても逃げても視界に彼は映り込んでくる。結局、両手で顔をサンドされ、なぜか頬をつねられた。



「ほれ、にいーっ」

「い、いひゃい!」



抵抗するけれど、そんなのお構いなしにグイグイと押し上げられる頰の無駄なお肉。



「笑えって最後くらい」



それを聞いてはっとする。
いつの間にかもうゴールは見えていた。

この細い道ををまっすぐに走れば、そこにはもう淡く光る星の海が広がっている。



「おれはもうここで帰るよ」

「えっ、でも」

「ほら、あれお前んちの車だろ」



彼が差した指の先には、よく見慣れた白い軽自動車。 その隣には大きいのと小さいのでひとつずつ、人影が並んでいた。