あした、地球に星が降る。


ケンカなんて言っておいてほんとは全部私の一方的なものだ。 勝手にキレて、勝手に八つ当たりして、勝手に出て行った。

なんて情けなくて、なんてちっぽけな理由。



「過ぎたことでそんな死にそうな顔すんなよなー」

「……あんたが話させたんですけど、その過ぎた話を」

「そうだっけ、まあいいじゃん。 仲直りできたんだしめでたしめでたし」

「まーね」



友達もいない、恋人もいない。唯一の取り柄だった勉強にさえも嫌われて。 これで家族まで失っていたら、私には本当に何も残らなかった。 空っぽのまま死んでいくところだった。



「ありがとね」



顔を見て言うのはなんだか照れくさくて、ふらりふらりと揺れる影を見つめてつぶやいた。

あの時もし、あの海に座り込んだままだったら。この人に会っていなかったら。 想像するだけでゾッとする。



「そういえば……なんであんたはあの時間にあんなところにいたの? 私は迷子だけど」

「自慢げに言うなよ、土地勘もないのにあんなテキトーに動いてあほだろ」

「なんかこっちだなって、足が勝手に動いたんだもん」



実際、そこには彼という救世主がいたわけだし。

すると彼はうーんと首を捻ってから、「おれもそんな感じ」と言った。