あした、地球に星が降る。


当時、日替わりランチのごとく彼女を取っ替え引っ替えしていたレイが、「俺の妹と付き合ってやってよ!」と訳のわからないことを言ってきた。



その頃、僕はちょうど彼女と別れたばかりだったけど、それにしても普通、友達と自分の妹が付き合うなんて嫌なものじゃないのか。 そもそも僕だって気まずい。それに高一って、ついこの間まで義務教育受けてた小娘じゃないか。


そう思って最初は断っていたが、しつこく勧めてくるレイに折れて、とりあえずデートだけしてみることになった。

ユキとはあいさつ程度の仲だったけど、顔立ちは結構タイプだったから一日遊ぶくらいならまあいっかって感じで。 とりあえず、僕は軽い気持ちでその日に挑んだのだ。



だけど、ユキは違った。 来て、僕の顔を見た瞬間に「ごめんなさい無理です」とぽろぽろ涙を流し始めたのだ。

そして、それだけでも結構驚いていた僕に、ユキはさらに衝撃的な言葉を放った。



「私、お兄ちゃんが好きなんです」



よく知りもしない男に何をぶっちゃけてるんだこの子は、やめてくれよ。というのがその時の正直な感想だった。

何を考えているかわからない、と言われることが日常茶飯事である僕をここまで引っかき回すのは、あの頃からずっとユキくらいだろう。