「寝たか…」

「あぁ」

陽さんが聞くと陸さんがそう答えていた。

さっきまでのはなんだったんだ?

俺は…いや、俺達は先代たちのやり取りを見ることしかできなかった。

俺たちの前でいきなりうずくまった奈々…。

なにかに耐えるかのように
苦しそうに顔を歪める奈々を不信に思い俺が声をかけると
返事ができなかったのか
急いだように携帯を取り出した
奈々が誰かに電話を掛けていた。