恐る恐る、岩田くんを見ると
さっきまでの怖い顔が一転、
笑っていた。
「はー…おもしろ。
桜井さんってさ、結構バカだよね。」
「なっ…そんなバカじゃないよ!」
本人を目の前にして
バカってなに!?
そりゃ、岩田くんよりは頭悪いけど…。
「へぇー……。
それじゃ、解いてみなよ。応用3。」
応用3!?
応用1と2は終わってたの…?
「……。」
「できないよね?寝てたもんね?」
ニコニコとあたしの今日の数学の時間を
指摘してくる。
ニコニコっていうかニヤニヤ?
「教えてください。」
また聞こえないって言われたら
嫌だから、ハッキリと言った。
…つもり。
「その前に今日のノート
写さなくていいの?」
「写させてください!!!」
そうだった…今日全然起きてないから
ノートも書いてないんでした。
自業自得だけど、なんか
岩田くんの手のひらの上で
転がされてるみたい…。
