あたし一人で書いてたら
早くしろとか言われてたかも…。

関口くんの方が分量が多かったみたい。

それにしても、岩田くんのノート
キレイにまとまってて分かりやすい…。

字もキレイだし!!

関口くんとほぼ同時に書き終わって
席へと戻った。

「岩田くん…ありがとう。」

先生が話してるときに
おしゃべりなんかしてると
怒られるから聞こえないように、
岩田くんには聞こえるように
小声で話した。

「…ん。」

岩田くんの返事はそれだけだった。

やりとりが何だかくすぐったくて
自然と口元が緩んだ。