「んで?青藍高校どこだって?」 和樹に着いていきながら 私は聞いた。 「もう着いたっつーの」 前をむいたまま 和樹は立ち止まり、私の質問に答えた。 ────くるっ 「俺ら、高校生になるんだな」 和樹の素直な笑顔。 それに答えるように、私も 「そうだね」 と、思いっきり微笑んだ。