「水谷先輩が…?」




そうだ…どこかで見た事があると思ったら…




私…水谷先輩に告白されたんだった…




まさか、あの水谷先輩が こんな事するとは思わなかった…




いかにも、女には困ってないって感じなのに…




「彩音の事…本気で好きだったらしい。簡単にフラれたから、その腹いせだったみたいだな」




プライド高そうだったもんね…




「水谷先輩…どうなるんですか?」




「この事は、学校にも話しはいっただろうからな…停学だけじゃすまないかもしれない…」




「そんな…あと1年もしないうちに卒業なのに…」




私のせい…だよね?




私が…水谷先輩の人生をダメにしちゃったんだよね…?




でも…それでも…水谷先輩の気持ちを受け入れる事はできなかった…




「お前が気にする事じゃないから…後は、校長がどう判断するかだな…」




「でも…」




「大丈夫だから…俺がいる…お前はもう…1人じゃないから…」




先生…




先生…




私…先生の事…




好きになってよかった…




出会えてよかった…




それから、先生と手を繋いで眠った…




もちろん、先生は帰るって言ったんだけど、私が無理矢理に泊まらせた。




その日は久しぶりに、夢も見ないで眠る事ができた。