次の日…。




昨日、梨華が言ってた事が朝から現実となる。




「上原 彩音っている??」




その声は朝のホームルーム前の騒がしい教室を一瞬にして氷つかせた。




もしかして…この人が椎名 美咲!!??




髪は真っ茶色だし、ピアスやネックレスは堂々としてるし、スカートはパンツが見えそうだし、メイクは怖いくらいにバッチリだし…。




見るからに性格悪そう…。




「私だけど、何??」




私も強気で出た。この人には負けたくない!!




「ちょっと話しがあるんだけど、一緒に来てくれない?」




「話しならここでどうぞ」




クラスのみんなは、見るからに冷や冷やしてる。




「あなたがこのクラスの室長?」




「そうだけど?」




「どうせ、瀬名っち狙いでしょ? 今すぐ辞めてくれない?」




やっぱりね…。言われると思った。




でも絶対に辞めない!!




「嫌よ!! 何で違うクラスのあなたにそんな事言われなきゃいけないのよ!!」




「瀬名っちが好きなの?」




「だったら何??」




やっば…。クラスのみんなの前で…。




これじゃあ、『好きです』って言ってるようなもんじゃん…。